森田剛、話題のドラマ映画化 『劇場版 アナウンサーたちの戦争』は「今生きている自分達の話」
○■安田顕 コメント
"言葉"という、誰もが持っているものが人を救ったり時には凶器になったりすることを突き付けられる作品です。
学徒出陣。かつて、旧国立競技場で行われたそのイベントの実況を拒否したアナウンサー役の森田剛さんが、誰もいない雨の中、魂の言葉を吐露する箇所があります。この作品のその一片に、そこの森田剛さんの魂の芝居に、心打たれました。学徒が、出陣したんです。子供を、出兵させたんです。人を、殺しに行かせたんです。
そこに、右も左も、上も下も、ありません。
それを肝に銘じたはずの戦後80年の只中に、この国の我々は生きています。この作品が届いて欲しいと願うのは、とにもかくにも、その一片に至るシークエンスです。
あの瞬間を遺そうとする森田剛さんの演技です。嘔吐に至るほどの言霊をぶち撒けるあなたの芝居に、感情を揺さぶられました。ありがとう!!!私的な言葉を、公に伝えてしまい、すみません。いつかメールアドレス教えてください(笑)日常の何気ない言葉の積み重ねに、その先があります。争いごとが他人事ではなくなってきた現代だからこそ、過去を知り今を見つめ、未来を考えるきっかけになることを願います。