2014年5月21日 17:20
正中縫線核のセロトニン神経の活動が増すと不安が増す - 北大などが確認
今回の研究では、なぜ不安が高まるのかの解明に向け、光遺伝学を用いて、脳のセロトニン神経活動の選択的・可逆的操作を青色の光ファイバを照射させることで、1分程度でセロトニン神経の活動だけを選択的に増加させることが可能な遺伝子改変マウスを作製し、実験を行った。
その結果、光をあて、セロトニン神経の活動を一過性に増加させた場合、マウスが不安様行動を示すことを確認したほか、この行動に、脳の正中縫線核が関与していることを見出したという。
この成果について研究グループでは、あくまでセロトニンの一過性の効果を観察したものであり、セロトニン再取り込み阻害薬の長期服用による不安緩和は繰り返し示されてきていることから、これら2つの事象は分けて考える必要があると指摘する一方で、将来、脳内のセロトニン神経活動と不安の関係についての議論を決着させるための一歩となるとしているほか、セロトニン再取り込み阻害薬の副作用が生じる原因や、副作用の予防法などに向けた足がかりとなることが期待されるとしている。
【家から次々とものが消える!?】「やっぱり変じゃない?」侵入者がいるか調べるため”1つの罠”を仕掛けた結果…→「えっ!!」