岡村隆史、父親になり変化 アンパンマンと会った子どものパニック状態にすごさ実感
と思えるようになりました。
――現場に、というのはちなみに?
この映画の公開前に、PRでアンパンマンこどもミュージアムに行かせていただく機会があったんです。ホンモノのアンパンマンがいて、でも子どもはホンモノのアンパンマンが目の前にいるという現実が処理できなかったみたいで。喜んではいたんですけど、「アンパンマン……」って小さな声で最初ひと言、言っただけで、あとはじ~っと見てるだけだったんです。「アンパンマンだよ」と話しかけても、自分で持ってるアンパンマンのグッズを指して「アンパンマン」と。自分の手元にアンパンマンがいるのに、目の前にもアンパンマンがいることが処理できなくて。
――なるほど。
帰りにだんだん興奮してきて「アンパンマンいたね。
アンパンマンいたね」と言い始めて、夜になって嬉しさがMAXでパニックになっちゃったんです。いつも興奮すると「お茶!」と言ってお茶を飲むんですけど、その時も「お茶、お茶」と騒ぎだしたので、お茶を渡そうとしたら「いらない!」となって、1時間半くらい頭をゴンゴン打ちながら床で転がり倒してました。――それはよほどの興奮状態ですね。
アンパンマンに会えたことが嬉しいんだけど、自分のなかで整理できなかったんですよね。