『HiGH&LOW THE WORST』志尊淳、甘い顔立ち×必殺アクションのギャップにひれ伏す
のトランスジェンダーの役に挑戦したこと。男性として生まれながら女性のような髪型や服装を好み、恋愛相手は女性という役で、見た目の美しさは精神性の強さだと思わせるような志尊淳の居方がドラマを爽やかなものにした。続いて、朝ドラこと連続テレビ小説『半分、青い。』(18年)ではヒロインの親友でゲイセクシャルの役をチャーミングに演じて、全国区の知名度を得た。
トランスジェンダー、ゲイセクシャルと続いていたうえに、『Heaven?』や『おっさんずラブ』があったので、ぎりっと男ぽさ全開した『ハイロー』に驚いてしまったわけだ。その前に配信ドラマ『潤一』(19年)で、6人の女性と同時期に交流をもち、6人6様の女たちの心のスキマを埋めていく難役を魅力的に演じていたこともあったから、ハイローという女性の入るすきが1ミリもなさそうな男の世界でしっかり立っている姿が新鮮だった。というか、こっちのほうがいい! という気にさえなった(まあ、人それぞれと思います。まさに相手の望むようになる潤一みたいなものでしょう)。
○スイートな顔立ちで一撃必殺
『ハイロー』は不良たちの覇権争いを描くアクションもの。次々と現れるツワモノたちのなかで、志尊淳は幹部以外全員坊主頭という少林寺かと思うような鳳仙学園の番長・上田佐智雄役。