マネーのトリビア (15) 「株主優待」を受けるには、どのような条件があるの?
配当や株主優待は、各企業の権利確定日に株主名簿に名前が載っている株主が対象です。
権利確定日は決算月の末日なのが一般的。
3月決算の企業なら3月31日で、年2回優待を行う場合は3月31日と9月30日になります。
株は、売買が成立(約定)すると4営業日(証券取引所が取引している日)目に代金の精算が行われるので、例えば3月31日に株主であるためには、3月28日に約定している必要があります(あいだに休業日をはさまない場合)。
今年は3月31日が土曜日なので、権利確定日は30日、権利が得られる最後の日(権利付き最終日)は27日で、28日は権利落ち日となります。
優待を受ける権利は株の保有期間とは関係しないので、仮に27日に株を買って、翌日売っても、優待は受けられます。
逆に、権利落ちした28日に買った人は、1年間あるいは半年間、優待は受けられないことになります。
株主優待は、個人株主を増やす目的で行われています。
優待があれば、株価が多少上がったり下がったりしても個人株主は株を売らずに保有してくれるので、企業にとってはありがたいのです。ただ、株主優待は企業が独自に行っているサービスなので、やめたり、内容を変更したりするのはその企業の自由。