ちょっとシュールに「猫街鉄道放浪記」 (57) 引退直前の急行「きたぐに」に乗る
東京~長岡~大阪の乗車券と、長岡~新潟間の往復乗車券。
さて、東京駅から乗ったのは、「とき347号」。
東京駅を20時12分に出て、新潟には22時6分に着く。
20時24分発の「Maxとき349号」という手もあるが、22時44分着なので、「きたぐに」入線時刻には間に合わない。
じつは、2週間前に寝台特急「日本海」A寝台に乗った私。
なので、寝台の真ん中を通路が突っ切るのにはデジャブな光景だ。
とはいえ、国内の3段式に乗るのは子供のとき以来。
でぶった体をなんとかはしごを使ってよじ登りましたわ、上段に。
もう、狭い、頭がつかえる。
まるでうなぎの寝床である。
昭和のビジネス戦士たちは、こんな狭い寝台列車に乗っていたのかと思うと頭が下がる。
そう思うと、同じ上段でも「日本海」のブルマン式はまだゆとりがある。
ベットの幅も広いし、高さもある。それに「日本海」A寝台には外が見えるちっちゃな窓がある。
「きたぐに」にはないぞ。
感覚値でいうと、「日本海」のA寝台上段は、座りながらビールをぐびぐび飲めたが、「きたぐに」の3段B寝台は飲めない。
頭がつかえる。
で、横たわりながらビールを胃に流し込むのである。