くらし情報『ちょっとシュールに「猫街鉄道放浪記」 (57) 引退直前の急行「きたぐに」に乗る』

2012年3月16日 18:46

ちょっとシュールに「猫街鉄道放浪記」 (57) 引退直前の急行「きたぐに」に乗る

そんなことをしているうちに、「きたぐに」は23時すぎ、新潟駅を発車していくのであった。

ところで、寝台の上段に寝ると、もう降りたくなくなる。

はしごを降りるのが面倒くさくなるからだ。

同じはしごといっても、「あけぼの」や「北斗星」などの開放式B寝台はラクチン。

通路側ではなく、反対外にあるはしごに足をかければ簡単に降りられるからだ。

「日本海」のブルマン式2段寝台は、上段から降りるのにちょっと苦労はするが、さすがA寝台。

上段で体を180度回し、お尻を向けてはしごを降りていけば、簡単である。

ところがだ。


「きたぐに」の3段式B寝台では、あまりにも上段の高さがないので、寝台上で体を回転することができないのだ。

そこで、しょうがないので、寝る・寝る・寝る。

ラジオをつければ、コミュニティー放送の番組が聞こえる。

ゆるゆるな、たむらぱんの番組だ。

車両の中をぱしゃぱしゃと撮っていた人々も、自分のベットに戻っていた。

電車内は夜の帳が下りていく。

いつしか眠りに落ちていったようだ。

目が覚めたのは、6時すぎ。


京都駅にさしかかる頃。

大阪駅には定刻通り6時49分に着いた。

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