くらし情報『岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (9) 経常収支の「赤字への転落」は心配無用。ただし「円安」には要注意(後編)』

2012年4月17日 08:46

岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (9) 経常収支の「赤字への転落」は心配無用。ただし「円安」には要注意(後編)

また、原発推進派にとっては原発再稼働のよい理由づけとして、利用することもできるでしょう。

さまざまな意味において、円安だからと日本経済はバラ色などと言って喜んでいられない状況が生まれてくるのです。

前回から2回に渡った話を総括をすると、日本が経常赤字となる可能性は安定した所得収支の黒字ために現時点では考えづらい、ということになります。

ただし、今後の資源価格の高騰は避けられそうになく、円安の進み方次第では貿易収支の赤字によって経常の黒字幅が少なくなることはあり得ます。

日本の景気に関しては、個人的には非常に明るく見ています。

年初来、日本の株価も順調に回復してきました。

さすがに2012年の第一四半期の上昇のスピードが速かったために、4月から5月の連休にかけては調整が入るでしょう。

どんなに力強い上昇相場でもひたすら上がり続けることはありません。


上下動を繰り返しながら上がっていくものですから、上昇相場の中でのこうした調整は「healthy correction(健全なる調整)」と呼ばれます。健全な調整をした後5月の下旬辺りからは本格的な上昇相場となるでしょうし、日本経済もそれに伴って一層の明るさを取り戻していくはずです。

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