くらし情報『昭和の残像 鉄道懐古写真 (53) ゴールデンウィーク特別企画「昭和が生んだ通勤電車クハ79の”顔”」』

2012年5月6日 08:46

昭和の残像 鉄道懐古写真 (53) ゴールデンウィーク特別企画「昭和が生んだ通勤電車クハ79の”顔”」

このグループの特徴は、それまで屋根上にあったライトを妻面に埋め込んだこと。

前面傾斜窓に埋め込みヘッドライトという、101系・103系に決定的な影響を与える前面デザインとなりました。

第2次増備車からは屋根を木製から鋼板に変更し、雨どいも鋼製に。

屋根カーブの曲率も縮小したため、屋根が浅い印象になっています。

ただし、「鋼板屋根車は鋼製雨どい」というルールに当てはまらない「鋼板屋根に木製雨どい」という車両も、クハ79449(写真7)をはじめ複数存在しました。

なぜそのような車両が存在したのか……、一筋縄ではいかないところが旧型国電の奥深さです。

いよいよ真打ち登場。

全金属車920番台です。


屋根も床にも鋼板を使用した、文字通りの「全金属」が最大の特徴です。

雨どいを車体上部の内側に納めた美しい平滑なボディーと、国鉄通勤電車前面の「三種の神器」前面傾斜窓・埋め込みライト・行先表示器が初めてそろった前面デザインは、後に登場する101系・103系にもコピーされ、受け継がれました。

1957年度に新製されたこの920番台をもって、72系の製造が終了。

旧型国電の有終の美を飾るとともに、新性能車101系の製造が始まりました。

【拡大画像を含む完全版はこちら】

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