2012年6月2日 08:03
鉄道トリビア (153) 半世紀近く列車が走っていないのに廃止されない路線がある
また、この年は東急電鉄による「こどもの国線」の運行が始まっている。
ひょっとしたら、「安比奈地区にレジャーランドを作ろう」という考えが西武鉄道にもあったのかもしれない。
こうした計画が進展することもなく、じつに45年間もの間、休止扱いのままになっている。
この安比奈線について、西武鉄道と川越市が再利用を検討している。
発端は1980年代後半のバブル景気の頃の西武新宿線複々線化計画だ。
西武新宿線沿線の人口が増加するため、輸送量の増加を見越して上石神井~西武新宿間を複々線化しようとした。
それに合わせて列車を増発すれば、新たな車両基地が必要になる。
その候補地として挙がったのが安比奈線沿線だった。
川越市が2009年に実施した「第9回 大東地区 川合市長と語り合うタウンミーティング」の議事録には、参加者の意見として、西武鉄道によって住民に対する説明会も開催され、一部の線路用地は民家を移転して拡幅工事を実施したとの記録がある。市の総合政策部長も、当初は2008年3月までに整備する方針だったものの、その後、西武鉄道から、「平成30(2018)年3月までに事業計画を延長する」