鉄道トリビア (156) 住宅メーカーが内装を手がけたホテルのような電車が走っている
しかし初めて採用した鉄道車両はこの285系だ。
この材料は天然木に燃えにくい樹脂を染み込ませて作る。
木材というより、木質感のある複合材料といったほうが正しい。
表面のつやは樹脂を染み込ませたためだ。
客室は個室が中心で、A寝台1人用の「シングルデラックス」、B寝台2人用の「サンライズツイン」、B寝台1人用の「シングルツイン」「シングル」「ソロ」がある。
「シングルツイン」は広めで、別料金の補助ベッドを使うと2人で利用できる。
「シングル」「ソロ」は広さと料金の違いだ。
料金は「ソロ」が従来の2段ベッドと同じ以外は高めの設定だ。
カシオペアやトワイライトエクスプレスとまでは言わないけれど、かなり快適な夜行列車ともいえる。
一方、サンライズにはカーペット座敷の「ノビノビ座席」も用意されている。
こちらは大人が横になれるほどの細長い区画になっていて、寝台料金は不要。
指定席特急料金で利用できる。
短い区間の利用者に人気がある。
かつて、長距離旅行といえば寝台特急が最も快適だった。
ところが新幹線や旅客機が普及すると、寝台列車の利用者が減っていく。
それでも寝台列車が優位に立てる場面がある。