くらし情報『昭和の残像 鉄道懐古写真 (55) 貨物列車の「花道」山手貨物線の現役時代』

2012年6月3日 08:08

昭和の残像 鉄道懐古写真 (55) 貨物列車の「花道」山手貨物線の現役時代

同路線では、巣鴨駅、池袋駅、新宿駅、渋谷駅、恵比寿駅、大崎駅で貨物取扱いがありました。

山手貨物線を走った、汐留発大宮操車場行「解結貨物列車」の仕事ぶりをご覧いただきましょう。

解結貨物列車とは各駅に停車し、貨車の解放または連結を繰り返しながら走る貨物列車のことです。

始発駅の汐留駅にて、空の鮮魚専用冷蔵車2両を連結し出発。

この冷蔵車は、東北地方から東京市場駅(築地市場)へ鮮魚を輸送した後、大宮操車場から他の列車に連結され返却されるものです。

貨物列車の最初の停車駅は品川駅。

牽引機のEF15は一度解放され、ひとつ目玉のDD13が大量の「ワラ」「ワム」の有蓋車を連結。

おもに紙を輸送してきた貨車の返却のようです。


品川駅では、現在の品川インターシティー付近と田町駅寄りに引込み線があり、貨物取扱いがありました。

恵比寿駅を出発すると、田端から東北貨物線経由で終点の大宮操車場へ。貨車を解放し、行先方面別に仕分けされ、次の列車、そのまた次の列車に連結されて終着地へ送られるのです。

1973年に武蔵野線が開業すると、「花道」の座を譲った山手貨物線は貨物列車の本数が激減。

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