銀行トリビア (8) 一般窓口以外の銀行の「相談コーナー」、何を”相談”しているの?
今、預金の預入や引き出し、振り込みなどはATMが使えるし、通帳の繰越や両替も機械でできるので、銀行の窓口へ行くことはあまりないかもしれません。
それでも、窓口のカウンターは、なじみがありますよね。
気になるのは、その向こうにある低いカウンターや、ついたてなどで仕切られたスペースなど。
職員も顧客も座ってなにやら話し込んでいたりしますが、いったい何が行われているのでしょうか。
一般窓口以外のところで行っているものの一つは融資です。
銀行は、企業に事業資金を貸したり、個人に住宅ローンを貸したりして、その利息を収入源にしています。
融資に関する相談や手続きには時間がかかり、書類のやりとりなどもあるので、ゆっくり座って行います。
融資は、預金や資金決済(振り込みなど)と同じように、従来からある銀行の基本的な業務です。
それに対して、ここ最近、銀行が力を入れているのは、預金以外の金融商品の販売です。
これがもう一つの、一般窓口ではなく低いカウンターや仕切られたスペースで行われている業務です。
金融の自由化によって、銀行で扱える金融商品はだんだん増えてきました。
外貨預金をはじめとして、以前は証券会社でしか扱っていなかった投資信託や、保険会社でしか扱っていなかった保険商品も、今は銀行で販売できるようになっています(銀行や支店によっては扱っていないこともありますが)。