しかし、最近では、社会の安定を維持するために、中央政府からの命令には従うべきだという強いコンセンサスが生まれているようです。
中国は、強力な管理下にあり、しかも、一部で不動産バブルの様相も見られただけに、従来、かなり急だった経済成長が大きく鈍化するということは、危険な状況とも考えられます。
また、非正規金融の流行や、金融機関、地方政府での不良債権急増の可能性は、同国が立ち向かわなければならない大きな問題となっています。
ただし、幸いなことに、これまでのところ不動産価格には落ち着きが見られ、4月および5月には不動産取引が急増しました。
さらに、中国は依然として発展段階の初期にあることから、例えいくつか問題を抱えていても、経済成長を維持することは比較的容易と考えられます。
なお、中国経済については、事実から目を背け、”常に力強い反発を見せる”といった固定観念をもった専門家も少なくないことから、そうした専門家の言葉に惑わされることなく、今後も、状況を注視する必要があります。
(2012年6月8日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、国内外での大きなイベント発生時の臨時レポート「フォローアップ・メモ」からの転載です。
→「フォローアップ・メモ」【拡大画像を含む完全版はこちら】
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