2012年7月15日 08:02
昭和の残像 鉄道懐古写真 (58) 飯田線に残ったスカ色旧型国電、最後の輝き - 伊那松島機関区の”珍車”も
「東京12チャンネル」が「テレビ東京」に社名変更した……、失礼! マニアックすぎました(笑)。
寺尾聡が唄う『ルビーの指環』が大ヒットし、東京と伊豆を結ぶ特急「踊り子」に使用される185系がデビューした1981(昭和56)年は、大量の戦前形旧型国電が立て続けに引退した年でもあります。
3月に宇部・小野田線、7月に大糸線、8月に身延線と、それぞれ旧型国電が最後の輝きを放ち、引退していきました。
筆者はこの年の7月下旬、「信州ワイド周遊券」を購入し、往路は新宿駅から松本駅へ向かい、数日後に引退を控えた大糸線を撮影、復路は甲府から身延線経由にして、8月に引退する身延線を撮影することにしました。
そして大糸線から身延線への移動で甲府へ向かう途中、中央本線辰野駅から飯田線の伊那松島駅に寄り道。
身延線から旧型国電が引退した後、国鉄線上で最後のスカ色戦前形旧型国電となる、飯田線伊那松島機関区所属の”古豪”たちを撮影しました。
滞在時間が1時間弱という、慌ただしいスケジュールの中での撮影でした。
当時の「信州ワイド周遊券」は長野県内の国鉄線乗り放題と、非常に使い勝手のいいきっぷでした。
1981年頃、この周遊券で旧型国電を追った人も多いのではないでしょうか。