くらし情報『IMFの世界経済見通し~注目される新興国の景気刺激策の効果』

2012年7月18日 08:32

IMFの世界経済見通し~注目される新興国の景気刺激策の効果

IMFの世界経済見通し~注目される新興国の景気刺激策の効果
IMF(国際通貨基金)は7月16日に、2012年4月に発表した世界経済見通しを改定し、2012年の世界の成長率予想を3.5%(4月時点3.5%)、2013年を3.9%(同4.1%)としました。

欧州債務危機が先進国のみならず、中国やインドなど主要新興国に波及して世界の成長を鈍らせていることなどを背景に、「世界経済の回復は、依然としてリスクにさらされている」と分析しています。

先進国の成長率は、2012年が1.4%、2013年が1.9%の成長にとどまる見通しです。

2012年1-3月期の世界経済の成長率が予想以上に好調であったことから、貿易の活発化を通じて国内の生産が回復したドイツと日本の2012年の成長率を上方修正しました。

ただし、英国とフランスの成長見通しを下方修正しており、欧州全体として経済情勢は依然予断を許さない状況にあると指摘しています。

また、米国については、2012年を2.0%、2013年を2.3%と成長見通しをそれぞれ0.1%ポイント下方修正しました。

なお、米国では2013年年明けに減税失効と歳出の自動削減開始が重なることによる政治的な論争が懸念されていますが、IMFでは、米政府と議会によってこれらの問題に対し措置が講じられることを見通しの前提としています。

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