くらし情報『「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (15) 「バンガードのような運用会社を日本に創りたい!」目指すべき”お手本”発見』

2012年8月7日 10:57

「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (15) 「バンガードのような運用会社を日本に創りたい!」目指すべき”お手本”発見

バンガードは1975年にジョン・ボーグル氏が創業した米国の独立系運用会社で、現在の運用資産総額は1兆6千億ドル超と世界最大級で、日本の公募投資信託全体の倍以上もの規模を誇っています。

そして同社の運用哲学は「長期・分散・低コスト」。

この理念を徹底して貫いています。

とりわけコストは業界他社の追随を全く許さない低水準で、ボーグルさんは運用資産が積み上がって利益が出るようになる都度、どんどん運用報酬を引き下げていったのです。

それを可能にしたのは会社の所有構造です。

バンガード社は株主が自社のファンドなのです。

各ファンドがちょっとずつバンガード社の株式を保有している、つまり顧客である投資家が株主であることと等しい仕組みを作ったのです。

従って顧客=株主ですから、利益相反なく低コストが実現できたわけです。


これは画期的で、まさに運用会社として顧客志向を実践出来る理想的な形態です。

今もって他に例を見ないスタイルの会社なのです。

バンガードはインデックスファンドを中心に、運用資産が増えるたびコストを下げ続けて、圧倒的な低コストで顧客支持を拡大させ、とうとう世界最大規模の運用会社になりました。

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