感染は「環境から」「ヒトから」「自分から」 -「災害時の感染制御」を報告
や「感染性胃腸炎(ノロウイルス)」、「麻疹(ましん)」など伝播性の高い感染症が起こりやすくなる。
■「自分から」発生する感染症 避難所では、食べ物や水などの配給が滞ることによる栄養状態の悪化や、寒さなどによる体力の低下、また口腔(こうくう)ケアが十分でないことなどにより、免疫機能低下や嚥下障害などを引き起こし、「誤嚥性肺炎」や「二次性の細菌性肺炎」、膀胱炎などの「尿路感染症」が発生した。
9月1日の「防災の日」には、防災グッズの確認や準備を行う人も多いはず。
GHCでは、感染制御の観点から、防災グッズの中に「感染症対策の三種の神器」を加えておくことを提言している。
1.「ウェットティッシュ/アルコール手指消毒液」 感染症を防ぐためには、なによりも手や身体を清潔に保つことが重要。
特に、抵抗力の弱い小さな子どもや高齢者のいる家庭では、忘れずに準備したい。
2.「マスク」 感染症にうつらないため、また周りにうつさないためにも、少なくとも1週間分のマスクの準備を。3.「マウスウォッシュ」 災害時には口腔内を清潔に保つ手段がない。
「誤嚥性肺炎」を防ぐため、口をすすぐものの用意を。