これは太い!愛知の名古屋名物「きしめん」の極太麺をすすってきた!
しかしこの麺は真逆だ。
極太だけあって、ゆで時間は実に20分かかるという。
そのため、事前に固ゆでしておき、オーダーが入ってからもう一度ゆでている。
冷やしにすると、もっとゆで時間が必要だ。
こりゃ店主泣かせのメニューだわ……。
話をつゆに移そう。
名古屋のめんつゆは独特だ。
黒っぽい色こそ関東風だが、その実、ダシの主体はかつお節ではなくムロ節(ムロアジ)やササ節(宗田ガツオ)から取られている。
かつお節よりもさっぱりとした味わいで、これに名古屋ならではのたまりじょうゆの本返しを投入する。
やや濃い口で少し甘めの「名古屋風つゆ」の完成だ。
大西さんもいろいろ試したそうだが「市場の人は昔ながらの名古屋の味を好む」ということで、結局のところ「ナゴヤスタンダード」に落ち着いたという。
このつゆこそ、極太きしめんをがっしり受け止めるベストパートナーなのだ!いよいよ実食。
出来上がった極太きしめんはだしの香りが高く、それだけで食欲を大いにそそる。
自分の口の幅は約6センチ。
それに対し、極太きしめんの幅は前述の通り3センチ。
定規を手に持って 想像して欲しい!口の半分の幅に、1本の麺がツルツルと入り込んでいく光景を!!ズズズーではなく、ツツツうぅ?と”見えざる手”に導かれるように口の中に吸い込まれていくきしめん。