2012年8月15日 22:16
タルタルソースなしもあった! 発祥地・宮崎で味わう元祖チキン南蛮
また、「B-1グランプリ」を主催する愛Bリーグにも加盟するなど、活発に活動をしている。
話を聞いてみると、チキン南蛮は昭和30年代にこの街で人気を誇っていた「洋食屋ロンドン」のまかないが原型だと分かった。
さらに面白いことに、これをもとに甘酢ダレで食べるタイプと、おなじみのタルタルソースで食べるタイプとの2系統の味が生まれたという。
甘酢ダレは今も延岡市内で看板をあげる「お食事の店直ちゃん」がルーツ。
先代の故・後藤直さんが試行錯誤の末に作り上げ、2代目がその味をかたくなに守っている。
かたやタルタルソースで食べるのは「おぐら」の創始者である故・甲斐義光さんによるアイデアだ。
マヨネーズ作りから始まるタルタルソースはオリジナルの味で、おぐらではサラダなどを盛り合わせた典型的な洋食スタイルで提供していた。
では、なぜチキン南蛮が全国区になったのか。
その鍵はおそらくおぐらが握っているようだ。
おぐらは昭和40年代の宮崎観光ブームもあって店をチェーン展開した。支店が増えるとともに、タルタルソース味は宮崎県民に支持されて県下に浸透。
それがいつしか観光客の口コミにのって全国に広まったと考えられる。