北海道・帯広の家庭から自炊カレーを消した、恐るべきインデアン一族
ここまで味にこだわりながら、しかも低価格。
今回オーダーした「インデアン」の399円というのでも奇跡的だが、これがルーだけになるとさらに低価格となる。
テークアウトのための容器が有料で用意されているが、自分で鍋を持っていけば容器代はかからない。
これだけおいしいカレーを手軽に食べることができるとあれば、十勝のみなさんが家庭でカレーを自炊する気がしないというのも当然だと納得できる。
カレーショップインデアンは昭和40年代に記念すべき1号店がオープンした。
母体である藤森商会は、明治30年代に帯広で外食産業をスタートした。
以来、帯広の市民と一緒に生きてきた企業である。
必要以上に大きく展開することなく、帯広の人々みんなが親しめる味と価格を守り続けている。
帯広から20キロ離れた札幌に住む私には、インデアンのカレーを食べる機会はなかなかない。
寂しいけれど、札幌にこのカレーが無くてもいいと思っている。
十勝を訪れた時にだけ食べることができるインデアンカレーこそ、まさにご当地の味。
北海道が誇る最強B級グルメのひとつであることは間違いない。
十勝に行ってこのカレーを食べた経験がないという人は、大いなる損失をしているかもしれない。