くらし情報『”週休2日制”が導入のきっかけだった? 知れば知るほど深い『銀行ATMの歴史』』

”週休2日制”が導入のきっかけだった? 知れば知るほど深い『銀行ATMの歴史』

しかし、リアルタイム処理をするためには、システムが巨大で複雑なものになることから、弊害も生まれました。

例えば、オンラインシステムの事故。

特に銀行が合併したときに、システムトラブルでATMから預金が引き出せなくなるといったことが起こりました。

また、リアルタイム処理の盲点を突いたのが”振り込め詐欺”だと、根本先生は指摘します。

だまされた人がお金を振り込むとリアルタイムで詐欺犯の口座に入金されてしまうからです。

外国の銀行のように、振込みに関する安全性の各種チェックサービスが選択できるようにしてあれば、詐欺の被害は最小に抑えられるといえます。

1990年代、ATMの設置台数で日本は世界一でした。

それでも、給料日などにはATMの前に行列ができ、待ち時間に対する利用者の不満の声が高まったため、各銀行が操作時間の短いATMを導入してスピードを競い合いました。


また、紙片の折曲がりやしわを伸ばす機能のついたATMや、高齢者や不慣れな人向けに操作スピードが変わるATM、世の中の清潔志向に合わせた抗菌ATMなども登場しました。

21世紀に入ると、銀行と郵便貯金のネットワークの相互接続が始まります。

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