名古屋の結婚式はあまりの豪華さに家が傾く? 結婚式の「今と昔」
このブライダル用菓子は、名古屋市西区明道町にある「明道町 菓子問屋街」と呼ばれているエリアで入手することができる。
今も昔も、多くの問屋の看板に「嫁入菓子」と赤々とペイントされているのも、名古屋ならではだろう。
名古屋の嫁入りで、ステータスを決定付ける最も大きな要素、それは嫁入り道具だ。
かわいい娘の輿(こし)入れに、いかに豪華な婚礼家具を用意できるか。
それをまたご近所さんにいかに派手に見せびらかすか。
ここに全てを賭けるのが、名古屋嫁入りの醍醐味(だいごみ)である。
東京の人が見たら爆笑ものだろう。
象徴するアイテムとは、トラックの荷台に嫁入り道具を満載にして町を疾走する「嫁入りトラック」である。
荷台に満載の婚礼家具を紅白の帯で結び、新居へ向かうトラック。
ただし、家具店から新居にではないのだ。
家具は一度、家具店から新婦方の家に運ばれ、そこで身内やご近所を対象にした「内覧会」が行われるのだ。たんまりと「立派な家具だがね~」「あんた、ええねぇ~」と褒めまくってもらい、よし!上機嫌で新居へと向かうというわけだ。
ちなみにこの嫁入りトラック、運転のバックは「出戻り」