名古屋の結婚式はあまりの豪華さに家が傾く? 結婚式の「今と昔」
に通じて縁起が悪いというジンクスがあり、決してバックをしてはいけないと決まりまである。
かつては荷台がガラス張りになって中がよく見える「寿トラック」や、嫁入り道具のレンタル業者まで存在していたという。
名古屋人の見えっ張り根性は尋常ではない。
しかし、時代は変わった。
ここまで派手に書いておいてなんだが、こういった名古屋の嫁入り文化は、近年、確実に縮小傾向にある。
地元の主婦たちに尋ねてみても、嫁入りトラックはここ数年、目にしていないという。
「若い世代は、私たちジイチャンバアチャンに比べて”近所付き合い”なんて全くしないでしょ。
内覧会をして嫁入り道具を見せびらかすような近所友達が、そもそもいないでしょう」。
そう語る近所のご婦人たち。
なるほどと思う反面、寂しい現実であるとも感じる。
結婚式の引き出物もそう。
ひと昔前は名古屋の披露宴に出ると、両手に袋パンパンの引き出物をいただいた。
どう考えても使えないような重い皿やつぼまであった。
しかし、近年はA4サイズのカタログギフトが幅を利かせているようだ。
「結婚式だけじゃないでしょ。
料理でも家づくりでも何でもそう。