2012年9月27日 12:40
名古屋のパスタは太い? イタリア人仰天必須「あんかけスパゲティ」の謎
ここ20年ほどで、日本のイタリアン事情は激変した。
メニューは本場に近づき、いつの間にか定着した「アルデンテ」。
イタリア人いわく、中央に少し芯を残した「パスタの理想的なゆで加減」。
今やパスタは、その基準で語られるようになった。
しかし、名古屋の「あんかけスパゲティ」に限って言えばその常識は通用しない。
名古屋めしとしては新参者の部類に入るであろう「あんかけスパ」。
食べたことのない人のために、名古屋人である筆者が説明すると、麺は太さ2.2ミリの極太麺。
この上に、ウインナなどの具材と濃厚なあんかけソースがとろりとかかっている。
文章で説明すると、ただのゲテ料理のようだが、何軒もの名店が存在するれっきとしたローカルフードである。
パスタの命はソースと麺だろう。
“あんかけ”スパという名称から想像されるソースは中華風。
しかし実際は洋風テイストだ。
たっぷりの野菜、肉エキスのこくとうまみがとけこんだ濃厚な味。
マーボー豆腐のような粘り気があり、こしょうをたくさん使うからか、スパイシーさと甘さが渾然一体となっている。
デミグラスソースとは明確に違う。
これに関して、何がどう違うかと聞かれても、「おいしいから、とにかく食べてみて」