2012年10月11日 11:42
まるで大トロ! - 大間マグロに続く青森の新ブランド「八戸前沖さば」
日本全国で、食材の地域ブランド化の勢いはとどまるところを知らない。
競争が増す中で、いかにブランディングによる価値を認知してもらうかが課題となっている。
「大間マグロ」や「田子にんにく」など、名実共にトップクラスのブランド食材を生み出してきた青森県も、「まだまだ、隠れた美味があることを知ってほしい」と、次なるスターブランドを育てようとしている。
今回は、実際に現地で出会った、これから注目が高まること必至のお宝食材を紹介したい。
訪れたのは、八戸市の郷土料理と寿司の店「俵屋」。
観光客のみならず、地元民に根強く愛されているこの店の目当ては、「船凍さば漬け丼」(980円)だ。
美しく放射状に並んだサバをご飯と共に箸ですくい上げて、口に運ぶ。
なんという脂のノリ!通常のサバとは一線を画した旨さであることがわかる。
醤油ベースのタレで漬けにされたサバの身は、口の中で心地よくほどけて米と一体となる。
半分ほど満喫したあとはだしをかけて、この一体感をサラサラと流し込むように味わう。
ひつまぶしのうなぎのように、濃厚な味わいのサバを使っているからこそこのアレンジが合うのだろう。
これぞ、青森県が自信を持っておすサバの新ブランド「八戸前沖さば」