くらし情報『高速トリビア (36) 橋梁の”影の主役”--「支承」と「ジョイント」』

2012年10月9日 08:05

高速トリビア (36) 橋梁の”影の主役”--「支承」と「ジョイント」

高速トリビア (36) 橋梁の”影の主役”--「支承」と「ジョイント」
橋梁を構成する部材の一つに「支承」があります。

橋梁は、温度変化の影響による主桁や主構(上部構造)の伸縮を吸収したり、耐震性を向上するために、上部構造と橋台及び橋脚(下部構造)を、変形を吸収する部材を介して支持するのが一般的です。

この部材を支承と呼び、回転や伸縮のような上部構造の変形を吸収して、荷重を下部構造に伝達する役割を果たしています。

また、「ジョイント(伸縮装置)」は、橋梁の端部に設置する伸縮を考慮した隙間です。

これも橋の温度変化による伸縮を調整するための部材で、車両のスムーズな走行を促します。

地震発生時には、高速道路の路面だけではなく、このような支承やジョイント部分が壊れることがあります。

支承が破壊した場合、代替えとして上部構造と下部構造の間に仮受架台を設置します。

支承が壊れていると、大きな余震が発生した際に橋梁のずれを制限することができず、大きな段差のような有害な変形が生じてしまう場合があります。


このため、仮受架台を設置して対処します。

ジョイント部が壊れた場合には、その部分に舗装合材を入れて平坦性を確保します。

仮受架台、ジョイントの復旧が完了すると、緊急車両や一般車両の通行が可能となります。

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