日本人は”非課税制度”がお好き? 少額投資を優遇する「日本版ISA」って何?
詳しくは同ページ「読んでわかる 日本版ISAとは?」を参照。
以下では、「日本版ISA」について、疑問に思ったことを、汐見氏に次々とぶつけてみた内容を紹介したい。
――「日本版ISA」制度が導入されるに至った経緯をお教えていただけますか?投資信託や上場株式等から生じる所得への課税は、本来20%であるところを現在10%とする優遇措置がとられています。
ですが、これは、「お金持ち優遇」という批判があったんですね。
というのも、投資額が大きければ大きいほど、優遇される金額は大きくなりますから、資産がたくさんある人にとって有利な点があります。
この優遇措置は2003年から実施されているのですが、この措置を本来の20%に戻すことになっています。
ですが、これだけだと、「貯蓄から投資へ」という流れが、断ち切られてしまうことにもなりかねません。
それで、20%に戻すのとセットで、増税への軽減措置として、2014年から、毎年100万円までの少額の投資を非課税にする「日本版ISA」が導入されることになったのです。
――なるほど。
すでに導入は決定されているわけですね?はい。
法案自体は2年前の2010年の通常国会で通っています。