日本人は”非課税制度”がお好き? 少額投資を優遇する「日本版ISA」って何?
残高は21兆円(1米ドル80円で円換算)で、うち70%にあたる15兆円が投資信託です(2011年12月現在)。
(※ 海外の投資非課税制度については、こちらを参照)――英国だけでなく、カナダ、米国でも多くの人が投資非課税制度を利用しているんですね。
ところで、これから日本に導入されようとしている「日本版ISA」ですが、どのような特徴がありますか?2010年に通った法案では、「日本版ISA」の導入期間は2014年から2016年にかけての3年間。
1年に1人1口座、3年間で1人3口座を開設できます。
投資額は、口座開設年に100万円を上限に投資可能で、最大3口座で300万円まで投資可能です。
非課税の期間はそれぞれの口座で最長10年間で、適用投資対象は上場株式、株式投資信託となっています。
途中換金は自由ですが、売却分を再利用することはできません。
――導入期間は3年間で、1年ごとに口座を開設しなければならないわけですね。
実は、この内容では、銀行や証券会社の収益に貢献しにくいため、「日本版ISA」の普及に一生懸命に取り組もうとする金融機関は少ないのではないかと思っています。