痛みには3つの種類がある!? 約2,000万人が保有する”慢性疼痛”って何?
』『2.神経の痛み(神経障害性疼痛)』および『3.心理社会的問題からくる痛み(心因性疼痛)』の3つにわけることができますが、『1と2の混合性疼痛』もめずらしくありません。
またこれらは、急性疼痛と慢性疼痛に分類できます。
『侵害受容性疼痛』とは、損傷を受けた部分に炎症がおこり、それが原因で発生する痛みのことです。
ケガや血管拡張による頭痛、肩関節周囲炎や腱・腱鞘炎、関節リウマチなどがこの痛みに該当します。
これらの痛みはもとになっている炎症が治まると同時に痛みも緩和されるのが特徴的ですが、長い期間続くこともあります。
『神経障害性疼痛』は、見た目には傷や炎症はすでにないものの、神経が傷つくことによって起こる痛みのことを指します。
ケガや手術などで神経を傷つけた場合はもちろん、ウイルス感染や糖尿病などの代謝障害、がんなどの腫瘍による圧迫や、神経組織にまでウイルスやがん細胞が広まることでも神経が傷ついて発生します。
具体例としては、帯状疱疹後神経痛や、糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ、坐骨神経痛、三叉(さんさ)神経痛、脳卒中後疼痛や脊髄損傷後疼痛などが挙げられます。
『混合性疼痛』のように、両方の痛みをあわせもつ痛みとしては、慢性腰痛や首から肩・腕にかけて痛みやしびれなどを感じる頸肩腕(けいかんわん)