ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (8) 保険を解約せずに保険料負担をなくす「払済保険」とは?
にすることはできません。
長く続く低金利のため、貯蓄代わりの養老保険に入っている人はあまり見かけなくなりました。
子供の教育費を準備する学資保険は、計画的に入っている人が多く、見直しの対象にはなりにくい。
いっぽう、終身保険については、過大な死亡保険金の保険に、高い保険料を払って入っている方をときおり見かけます。
そんな方には見直しの余地があります。
実際にあった事例をご紹介しましょう。
44歳・女性・独身・会社員
変額終身保険
死亡保険金:500万円
保険料:月額8,210円(37歳~65歳まで)
この方は独身です。
万が一亡くなっても経済的に困る遺族はいません。
また、1千万円以上の貯蓄がありました。
そのため、葬儀代など死後の整理資金は貯蓄からまかなえます。
これらのことからすると、この変額終身保険じたいが不要だと考えることもできます。
しかし、解約すると、これまで支払った保険料の総額よりも相当少ない解約返戻金しか戻ってこないことが、コールセンターに確認してわかりました。37歳から現在の44歳までに支払った保険料の総額は約69万円ですが、解約して戻ってくるお金は約40万円だと言うのです。