くらし情報『鉄道トリビア (176) JR北海道・JR東海・JR西日本にあり、他のJR各社にない列車とは?』

鉄道トリビア (176) JR北海道・JR東海・JR西日本にあり、他のJR各社にない列車とは?

ベルの絵をタテ半分にしたような、あるいは漢字の部首の「しんにょう」のような……。

このマークはアルファベットの「L」を図案化したもので、エル特急を示している。

エル特急は、「昼間に走る、運行頻度の高い特急列車」のキャッチフレーズとして、1972(昭和47)年に名づけられた。

それまで優等列車といえば急行列車が主で、特急列車はその名の通り「特別」な「急行」だった。

その頃の国鉄は、特急をもっと売り込んでいこうと考えていたようだ。

背景には、電化や複線化工事の進捗によって急行列車を特急へ格上げしたり、新幹線の岡山延伸開業によって新幹線に接続する特急を増発したり、新幹線の走らない路線にも特急を導入したりと、全国に特急のネットワークを広げていたことが挙げられる。

そこで昼間の特急列車の統一ブランドとして、エル特急が考案された。

しかしすべての特急列車がエル特急に指定されたわけではない。


エル特急の条件は厳格ではないけれど、昼間の特急であること、起点駅を1時間に1本程度の運行があること、自由席があり、気軽に乗れることなどがあった。宣伝文句は、「数自慢、カッキリ発車、自由席」だった。

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