鉄道トリビア (176) JR北海道・JR東海・JR西日本にあり、他のJR各社にない列車とは?
「カッキリ」とは毎時0分・30分発というようにきりのいい時刻を指す。
エル特急の「エル」には深い意味はなく、「Limited(特別)」「Luxury(ぜいたく)」「Lovely(親しみのある)」「Lucky(幸運)」など、「L」から始まる単語に良い意味が多いからだったといわれている。
国鉄といえばお堅い役所的な印象が強かったため、あえて親しみやすいネーミングが必要だったらしい。
エル特急ブランドを最初に与えられた列車は「さざなみ」「わかしお」「とき」「ひばり」「あさま」「ひたち」「しおじ」「つばめ」「はと」。
その後、急行列車を特急に格上げしたり、特急列車の運行本数を増やしたりして、エル特急の仲間はどんどん増えていく。
それまで特急がなかった路線に、最初からエル特急でデビューする列車もあった。
こうして全国でエル特急が活躍した。
エル特急に指定された列車は累計で60種類以上もあったという。
そして1978(昭和53)年10月の国鉄ダイヤ改正をきっかけに、在来線特急のほとんどのヘッドマークがイラスト入りになる。
エル特急の場合は、ヘッドマークの片隅にエル特急であることを示すマークも添えられた。