2012年11月21日 13:10
東京都23区内の百貨店の10月売上高、3カ月ぶりマイナス--入店客数も4~5%減
日本百貨店協会は20日、10月の東京地区百貨店売上高概況を発表した。
それによると、10月の東京地区百貨店の売上高総額(店舗数調整後)は前年同月比1.5%減の約1,226億円で、3カ月ぶりにマイナスとなったことが分かった。
調査対象百貨店は13社26店。
10月の各店の入店客数は、休日減の影響を受け、増床・改装店舗を除くと概ね4%~5%減少した。
入店客数増減(有効回答19店舗)を見ると、前年同月比で「減少した」が15店、「増加した」が2店、「変化なし」が2店。
10月歳時記(「体育の日」、旅行シーズン)の売上(有効回答15店舗)については、前年同月比で「減少した」が5店、「増加した」が2点、「変化なし」が8店となった。
このほかの特徴としては、各店で積極的に展開された地方物産展や外国展の効果や、一部店舗における改装効果が見られた食料品が前年実績を上回ったことが挙げられる。
一方、美術・宝飾・貴金属は、前年同月比3.0%減の63億円となり2カ月ぶりに前年を下回った。
これは、一部店舗で前年大口需要の反動があったことや計上のズレが影響しているためで、実質的には売約、計上ともに堅調とのこと。