世界最大の岩山に、2億5000万年前にできた鍾乳洞がある!
洞窟の入り口だ。
このまま川が奥まで約8㎞続いているが、途中で船を降りて、洞窟内を歩いてみた。
内部は見やすいように青や黄色の光にライトアップされている。
洞窟内は高さが約28m。
周囲はすべて、石灰成分と雨水や地下水が混ざってできた大自然のオブジェの神秘的な世界が広がっている。
木のように足元から生えているような錯覚にとらわれるが、一滴ずつ落ちたしずくが蓄積されたものだ。
その途方もない時間に思いを馳せ、圧倒される。
もう一つ見学できるのがティエンソン洞窟だ。
「ティエンソン=仙人の山」という名の通り、岩山の上、500段を超える石段を上がった先にある。
息を切らせてようやくたどり着くと、牙の化石のような入口が見えた。
内部は意外に奥深く、ライトアップのためか、ちょっとしたアトラクション気分にもなる。
しかし足元は濡れていてかなり滑りやすい。
鍾乳洞内部では、今この瞬間にも新たなオブジェが形作られていることを実感した。ネイチャー体験と絶景の両方を楽しめるフォンニャケバン国立公園。
外国人にはまだ知られていないこの世界遺産からぜひ、ベトナムの新たな一面を知ってほしい。
【拡大画像を含む完全版はこちら】