桃太郎と家来の墓も! 桃太郎神社の本家は香川県高松市にある
境内に足を踏み入れると、桃太郎と3人の勇士はもちろん、老夫婦の墓や石碑もある。
神社の歴史に詳しい鬼無さん(この地に多い名字だとか!)は「その昔、地元の小学校に勤めていた橋本先生という方が独自に研究していました。
その結果、ここが桃太郎伝説の元になった稚武彦命と、3人の勇士がいた場所だということが判明したそうです」と語る。
ちなみに、桃太郎が持っていた「きびだんご」は、イネ科の「黍(きび)」で作られた「黍団子」のことで地名の「吉備(きび)」ではないと鬼無さんは言う。
鬼無では、毎年3月の最終日曜日に「鬼無桃太郎まつり」を開催している。
まつりで行われる相撲や寸劇には多くの客が集まり、会場は活気にあふれるという。
本家を主張してはいるが、全国にある他の桃太郎神社とも連携をとっており、「桃太郎サミット」なども開催している。
「特に岡山は隣の県ですし、3人の勇士の中には岡山の犬島出身者もいたということから、岡山の桃太郎神社のお祭りに参加もしています」(鬼無さん)。
近隣にあるJR予讃(よさん)線「鬼無駅」のホームには、人気ゲーム「桃太郎電鉄」の石造りのキャラクターを設置するなど、桃太郎をテーマにして町おこしも図られている。