2012年12月23日 08:06
遭遇率100%! 熊本県天草で野生イルカの天然パフォーマンスに魅せられる
見れば、高飛びを見せたイルカが行く先にも、20~30頭のイルカの群れが泳いでいる。
圧巻である。
その昔放映されていたテレビ番組「野生の王国」を思い出させるド迫力。
「オオオオル、おるぞ、イルカだアッ」思わず博多弁で叫んだ筆者は、その声で周りの家族連れを驚かせた。
それからというもの、船の中は感激の祝祭とでもいう熱狂的な状況に陥った。
イルカに向かって必死に手を振り回している老人もいる。
面白いのはイルカたちの人間に対する反応だ。
ぐんぐん船が寄っていくと、イルカたちは逃げるどころか船に伴走をはじめるもの、中には船に頭を向けて笑っている(ように見える)ものまでいる。
思わず船舷(せんげん)から身体を乗り出すと、手が届きそうな至近距離までヤツらは寄ってきては、またすすーっと離れていくのだ。
この野生のイルカたち、一体どこに住んでいるのかとガイド氏に問うと、どうやらここ五和地区の二江の先に浮かぶ通詞島(つうじしま)沖らしい。その数、総勢200頭ほど。
数グループを作り、通詞島の亀子灯台の近くに住みついているという。
沖1kmほどの海面を潮が満ちると東側の鬼池沖まで移動し、引き潮になると再び戻りながら、餌を追ったり、遊んだりして過ごすのだという。