前回、10周年を迎えたローソンの特選ブランド「おにぎり屋」について紹介した。
今回は、ローソンではじめておにぎりを販売した1980年にさかのぼり、おにぎりの歴史を振り返っていく。
ちなみに、日本のローソン1号店は1975年の「桜塚店」(大阪府豊中市)だ。
ローソンは米国のミルクショップが起源であり、看板もミルク輸送缶。
そのせいか、当初はサンドイッチはあっても、おにぎりがなかった。
おにぎりの販売はその5年後の1980年から。
当時の具材は5種類で、梅、かつお、昆布、さけ、シーチキンマヨネーズ。
当時は主力メニューとはいえなかったそうだが、シーチキンマヨネーズが新しい具材として注目され、リピーターを獲得するおいしさで人気商品となった。
ごはんと海苔を分けて、食べる時に組み合わせる「手巻」は発売当初から。
しかし、いったんセロハンを広げて包み直す方式だったため、サンドイッチに比べるとやや面倒だった。
ところが1985年に画期的な手巻が登場する。
三角の上の部分からシートを引き抜く「パラシュートタイプ」の誕生だ。
これでコンビニおにぎりの人気が急上昇する。
1980年台後半は品数を増やし、グルメ志向の時代に合わせて「コシヒカリ100%」