くらし情報『ワキの下の汗に悩む推定患者数は約720万人! 今できる治療とは?』

2012年12月14日 10:10

ワキの下の汗に悩む推定患者数は約720万人! 今できる治療とは?

また、医療機関を受診しても、無治療で帰る患者は78%と高い。

現状、多汗症は限られた医療機関でしか治療できないことが理由としてあげられている。

医療機関側の治療ガイドラインが不十分であることや、処方せんの選択肢が少ないことが治療の障害になっているという。

発汗抑制作用のある製剤として、近年注目されているのが同社のA型ボツリヌス毒素製剤「ボトックス」だ。

11月21日には、重度の原発性局所多汗症の効能・効果追加の承認を取得し、保険が適用される治療方法となった。

セミナーでは、多摩南部地域病院皮膚科の藤本智子医長が、「ボトックス」を用いた治療方法についても紹介した。

「ボトックス」は皮膚に注射をすることで汗腺の働きを抑え、過剰な発汗を抑制できるという。

汗を抑える効果は通常、投与後2~3日で現れ、4~9カ月にわたって持続する。


藤本医長は汗をかきやすい夏の対処法として、春ごろに投与することが望ましいという。1回の治療は再診料も含めて約3万円。

投与した半径1cm程度にのみ働きかけるので、反動で手のひらなどに汗をかきやすくなったというような副作用は少ないという。

ただし、重度の原発性局所多汗症の判定には、発汗の量や自覚症状などの基準が設けられている。

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