2012年12月17日 11:38
低い日本の補聴器所有率。補聴器がうつ病リスク低減や出世に役立つ?
日本補聴器工業会とテクノエイド協会は、補聴器先進国である欧米諸国の調査「EuroTrak※」等とリンクし、1万5,036人を対象に日本初となる難聴・補聴器に関する大規模アンケート調査「JapanTrak2012」を実施した。
まず、難聴またはおそらく難聴だと思っている人「難聴者率」の割合について調査したところ、日本は10.9%で、ドイツ12.5%、イギリス9.1%、フランス9.4%、アメリカ11.3%と近似していることが分かった。
しかし難聴者の補聴器使用率は日本14.1%に対し、欧米諸国は20%以上と高く、日本は補聴器普及の余地が十分にあることが明らかとなった。
次に、補聴器を所有している有職者に対する質問では、88.0%が「仕事の上で補聴器が役立っている」と回答。
所有していない難聴者と比べ「出世・適切な仕事・高い報酬を得るためにも、補聴器が役立つ」と考えていることが分かった。
うつ病や認知症へのリスク低減についても、補聴器所有と非所有の難聴者の間で明確な差が見られた。
補聴器所有者の補聴器への満足度について聞いた。
日本は36%だったのに対し、ドイツ(80%)、フランス(76%)