くらし情報『いくつ分かる? 大阪府民も頭を抱える、由緒正しき大阪の難読地名たち』

2013年5月21日 12:03

いくつ分かる? 大阪府民も頭を抱える、由緒正しき大阪の難読地名たち

その幾つかを列挙してみよう。

●河堀口(こぼれぐち)

現在地名としては存在せず、近鉄南大阪線の駅名としてのみ残っている。しかもこの駅は、すぐ隣に近鉄阿倍野橋駅及びJR天王寺駅というターミナルがある。そのため需要が低く、乗降車数の少ないマイナーな存在で、大阪人でも知らない人がいる。

由来は、788年和気清麻呂が開削した堀川にちなみ、この堀川を河堀(こぼり)と言っていたのがなまって“こぼれ”となり、その開削工事のスタート地点だったので“河堀口”となったとされている。なお、近くに「北河堀」「南河堀」という町名もあるが、こちらは“かわほり”という読みで統一されている。

●住道矢田(すんじやた)

この地名がある現在の大阪市東住吉区には、中臣須牟地神社や神須牟地神社といった歴史の古い社がある。これらは道の神とされる住道神(すみちがみ)を祀っており、社名にある「須牟地(すむち)」も「住道」のことを表していると考えられている。
ここから住道(すみち)が“すむち”となり、やがて“すんじ”に転訛(てんか)したと言われている。

●遠里小野(おりおの)

大阪市住之江区、及び堺市堺区にある地名。“すみの江の遠里小野の真萩もて……”と万葉集にも登場している地名で、この歌のように古くは“とおさとおの”と読んでいた。

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