高級イメージのある「和楽器」が、身近にある材料で作れるって知ってた?
「琵琶は桑の木でできていますが、柱はホオの木です。これもホームセンターなどで木材が売っています。材料費は数百円。ノコギリで柱の形にカットし、ヤスリで仕上げ、琵琶に接着します。接着剤は本来ならニカワを使うのですが、木工用ボンドでもいいでしょう」
――ちなみに、コンサートで外れてしまったことは?
「コンサート直前に外れたことがあります。その時は柱ではなく、覆手(ふくじゅ・弦を結びつける部分)が外れました。普通の木工用ボンドでは接着する時間がかかるので、やむなく瞬間接着剤で……」
――再び石田さんにおうかがいします。水道管尺八でどのような曲が演奏できますか?
「通常の尺八で吹ける曲ならば、どのような曲でも問題ありません。
本曲(尺八の伝統的な曲)や、よくお正月に流れる『春の海』、『荒城の月』、『さくらさくら』、『ふるさと』などです」
――薩摩琵琶の音を聞いたことのある人はまれだと思います。実際聴くにはどこに行けばいいのでしょうか?
「毎月『遊仙庵こんさあと』と題して土間、囲炉裏のある古民家でコンサートを行っています。堅苦しいものではなく、お茶菓子を食べながら気軽に聴いていただけます。