子猫がお母さんのおっぱいを飲むとき、乳首争奪戦がおきない理由
生まれたての子猫がお母さんのお腹にむらがっている姿は、かわいらしくほほえましいもので、みんな仲良くお母さんに甘えています。でも、子猫たちはきちんと並んでおっぱいを飲んでおり、お母さんの乳首争奪戦がおきているのは見たことがありません。それは一体なぜなのでしょうか?
■これ、ぼくの!
猫が一度に産む子猫の数は、大抵3~6匹ですが、それに対して乳首の数は平均して8つあるので、基本的には、数は足りるわけです。
しかし、生まれたての子猫はまだ目が開けられないので、いくら数が足りていても場所が分からなければ、みんなが同じ乳首に吸い付いてしまう可能性もあります。そのため、子猫はニオイでおっぱいの場所を判断します。
実は、母猫の乳首はそれぞれ微妙にニオイが違います。子猫たちはそのニオイを本能的に嗅ぎ分け、自分専用の乳首を決めているのです。生後2~3日のうちにそれぞれの乳首を決めると言われているようで、子猫たちがおっぱいを飲んでいるときは、みんないつも同じ場所にます。
■お母さんを洗うとニオイがなくなる
乳首のニオイがなくなってしまうと、子猫たちは自分の乳首がどれなのか分からなくなってしまいます。