【雑学キング!】NHKで番組と番組の間に少し流れる映像"調整犬"って知ってる?
―どういう目的で作られた映像だったのですか?
「時間調整用です。スポット映像と言って、ステーションブレイク(番組と番組の間にある数分間)に差し込まれるために作られました。犬猫以外にも膨大な数の映像があって、長いもので5分、短いものだと10秒なんてものもあります。犬猫は短いほうですよね」
―調整犬とか調整猫などとネットでは言われているようなんですが、現場でもそういった呼び方をしているんですか?
「いや、そのまんま、『犬猫』などと呼びますね(笑)。例えば、国会中継が予定よりも早く終わったときに、『次、犬猫入れて』といった感じ。早朝の時間帯に流すことも多いのですが、特に定時が決まっているわけではないんですよ」
―はー。神出鬼没というわけですか。
「犬猫以外にもこうした映像で言えば、『白神山地のブナ林』とか、いろいろありますよ。
シリアスな社会派番組が続いたときなどに、パッと差し込むことで、ちょっとしたヒーリング効果を狙ってみたりもするわけです。特に犬猫なんかはこだわって作られてて、あの数秒の映像のためだけに有名なクラリネット奏者の方(藤家虹ニ/ふじかこうじさん)から直接、楽曲の権利を買い取ることもしています。