【突撃!COBS】世の中のデキレースがおもしろいほどよく分かる本
それだけに、皆、隣にいる人を無条件で信用してしまう。でも契約社会の海外では、何事もまず相手を疑ってかかり、細かいところまで自分で調べた上で契約書を交わすのが当たり前です。日本のようにいとも簡単に周囲を信用するのは本当に恐ろしいことなんですよ」
――確かに私も保険や不動産など、自分がよく分からないジャンルについてはいわゆるプロと呼ばれるような方々に丸ごと任せてしまいがちです
「そこが落とし穴。いい国である日本にも、結婚するときや家を買うとき、保険に加入するときなど、一大決心が必要な場面に限って悪いやつが現れるんです。大枚をはたいて買ったマンションが欠陥住宅だったり、40年間コツコツ払い続けた保険がゴミ保険だったりすると、取り返しがつきませんよね。本を読んで、ぜひそういう大事な局面で痛い目を見ないようにしていただきたいです」
――では、痛い目を見ている人がもっとも多いのは?
「だまされている人が多いという意味では、第三章の『マッチポンプ売りの少女』でしょう。これは、"カニちゃんファッション"のはやりを例に、メディアが情報操作をしているという話ですが、今の政治も実は同じ構造です。マスコミが支持率を下げようと思えば簡単に下がります。