【エンタメCOBS】流星群を見るときのコツとは?流れ星を科学する
と呼びます。そして、この周期彗星の存在こそが、流星群の出現と深い関係にあるのです。
■ 彗星は何からできている?
さて、これらの彗星は一体何からできているのでしょうか。
彗星の本体のことを「核」と言いますが、この核というのは、細かな岩石や金属など、たくさんの塵を含んだ氷の塊でできていると考えられており、その形状から一般的には「汚れた雪だるま」(最近では「凍った泥だんご」とも呼ばれます)とたとえて表現されます。
また、その大きさは、標準的なもので半径数km程度、大きなものになると半径50km程度に達するものもあります。
■ 彗星の進化
このような彗星は、太陽から遠く離れているときには、周囲の温度が低いため、核がほぼ裸の状態でいますが、それが太陽からある一定の距離(およそ2~3天文単位=約3億~4億5000万km)以下に近づいてくると、太陽の熱によって、氷が激しく気化を始め、それにより、核の氷の中に含まれていた塵が放出されます。このとき、同じく気化した水やそのほかの物質が気体となって核の周りを取り囲むため、放出されたそれらの塵は、核から吹き出すこれらの気体の流れに乗り、核の引力に逆らって、ゆっくりと核から離れていきます。