仮に、ベテルギウスを現在の太陽の位置(=太陽系の中心)に置くと、木星の軌道付近までがすっぽり入ってしまうほどの大きさとなります。
そんなベテルギウスの大きさが、ここ15年で約15%も縮んだという観測結果が出ており、この結果はベテルギウスに超新星爆発の時期が近づいていることを意味しています。
しかも驚くことに、早ければ近い将来、超新星爆発が見られるとも言われています。
ちなみに、現在地球上から見えるベテルギウスは640年前の姿ですので、ひょっとすると実際のベテルギウスは超新星爆発を起こしてすでに消滅しており、この宇宙にはもう存在していない可能性もあります。
■ベテルギウス超新星爆発のその後
計算上、ベテルギウスが超新星爆発を起こすと、約3カ月間はマイナス11等級ほどの明るさを維持して輝くとされています。これは、マイナス10等級前後とされる半月を上回るほどの明るさです。
その後は、約2年で爆発前と同程度の1等星の明るさまで戻り、4年後には肉眼では見えなくなるほど暗くなるだろうと推測されています。
また、爆発時には電磁波の一種であるガンマ線がビーム状に、ほぼ光と同じ速度で放出されることになります。