山田取締役どこまでを盆栽のファンととらえるかだと思うんですよ。昔ながらの、何十万円もする盆栽を購入するファンの方というのは、抱えるような大きな盆栽など、住宅事情もあって減っていると思います。ただ、インテリアとしての盆栽、例えば苔玉(こけだま)なども盆栽ととらえるのであれば、ファンは増えていると言えます。
*……苔玉(こけだま)というのは、木の根の周りを球状に丸めた土で覆い、その土の上に苔を固着させたもの。見た目は、苔で覆われた球状の土から木が生えているように見える。この苔玉は盆栽の「根洗い」をルーツとする技法で作られるものでインテリアとしての人気も高い。
――なるほど、確かに苔玉などの方が若いコたちにアピールするかもしれませんね。最近の人気の盆栽ってどんな物でしょうか?
山田取締役今は桜が人気があります。
日本人で桜が嫌いな人っていないと思いますが。うちでも年間800鉢ぐらいは出ますね。
■盆栽に関する教養盆栽は平安時代から!
――そもそも盆栽というのはいつぐらいからあるのでしょうか?
山田取締役平安時代からあると言われています。そのルーツに関しては、元は中国から来たものであるという説、いや日本独自の物であるという説、諸説あるんですが。