【雑学キング!】「なおざり」と「おざなり」、どちらを使えばいいの?
見た目も発音も似ている言葉(漢字)は、意外に多いものですよね。しかし、これらの言葉のそれぞれの意味を正しく理解し、正確に使いわけている人となると、少ないのではないでしょうか。そこで、人気テレビ番組「世界一受けたい授業」に言葉の専門家として出演された、名古屋市立大学特任教授・守誠(もり まこと)先生に解説していただきました。
「なおざり」と「おざなり」
「『なおざり』と『おざなり』は、今回のテーマの典型的なひとつといえるでしょう。しかし、この2つの言葉には大きな意味の違いがあります。なんとなく同じ言葉ととらえてしまうのは、ひらがな表記、発音が似ているためです」(守教授)
「なおざり」は漢字で「等閑」と書き、「いい加減で、注意を払わないさま」が一般的な解釈とのこと。加えて、「あっさりしている」という意味もあるそうですが、あまりメジャーではなく、先生もこちらの意味では一度も使ったことがないそうです。
一方、「おざなり」は漢字を入れて書くと「お座なり」となり、「いい加減に物事を処理する『こと』。
またはその『さま』」という意味。
あらためて2つの意味を見比べ、その違いを検証してみました。