【エンタメCOBS】神の粒子 ~ヒッグス粒子とは?~
陽子や中性子をさらに詳しく見ていくと、それらは「アップクォーク」や「ダウンクォーク」と呼ばれる粒子から構成されていることが分かっています。
このように最小限まで分割された粒子のことを「素粒子」といい、電子やアップクォーク、ダウンクォークらがそれにあたります。
■ 素粒子の種類
素粒子は、全部で17種類あり、それらは大きく「フェルミ粒子(フェルミオン)」と「ボース粒子(ボソン)」の2種類に分けられます。
このうち、フェルミ粒子は物質を構成している素粒子で、ボース粒子はそれらの物質の間に力を伝えたり、質量を与えたりする素粒子です。
先ほど登場した電子やアップクォーク、ダウンクォークらは、すべてフェルミ粒子にあたり、有名なニュートリノもこちらに属します。
そして、これらフェルミ粒子の間で働いているのがボース粒子で、力を与える粒子としては、電磁気力を伝える「光子(フォトン)」や、重力を与える「重力子」などがあり、また質量を与える粒子として、最初に登場した「ヒッグス粒子」があります。■ ヒッグス粒子の発見
ヒッグス粒子は、1964年にイギリスのピーター・ヒッグスによってその存在を提唱されていましたが、つい先日まで発見されていないことから未知の粒子だと言われてきました。